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【パナソニック】床材の工場見学

今回は、群馬県にあるパナソニックの工場を訪ね、床材「マイスターズウッド」シリーズの生産過程を見せていただきました。

パナソニック 群馬工場について

パナソニックの内装建材の工場は、日本に5か所あります。
その中で、床材を作っているのは今回訪れた群馬工場だけなのだそう。
そんな群馬工場は、1950年に「東洋工業」としてできたのが始まりです。
その後、松下電工が出資し「ナショナル木材工業」へと名称を変えます。
今でも近隣住民の方は「ナショもく」と呼ぶ方も多いそうです。
2019年に現在の「パナソニック内装建材」に変わりました。

群馬工場での環境への取り組み

写真はPanasonic開発ストーリーページより。


ぐんま つむぎの森

群馬県と共同で令和4年度から5年間、売上の一部を寄付し、除伐などの適切な森林整備を行い、持続可能な森林形態を作ります。

サーマルリサイクル

床を作るとき、必ず木くず等が発生します。
その木くず等をボイラーで燃焼させて、蒸気を木材のホットプレス・乾燥などに使ったり、一部はタービンで発電させ工場内でリサイクル利用しています。

マイスターズウッドとは

「木質エイジング技術」が作り出す、見るたびに表情を変える天然木の風合い。
それは、木目・照り・色彩を繊細にコントロールするパナソニック独自の技術です。
工場見学の後で、併設されているショールームでもマイスターズウッドについてご紹介いただいたので、詳しくは後ほどご紹介します。
それでは、早速生産過程をお伝えします。
※工場内は撮影禁止のため、写真はありません。

生産過程

材料受入工程

マイスターズウッドの表面に使われる木材は、世界中から集められます。

前処理工程

この工程では、木質エイジング処理が行われます。
検査で不良が発見されると、その部分をカットして使います。
カットされたものは、ボイラーで燃料として使われます(サーマルリサイクル)。

木質エイジング処理は、元になる天然木によって多少濃淡の違いは出るそうですが、最適な表現を目指しているそうです。

集成工程

木質エイジング処理されたフリッチをカンナがけして平滑にし、濃淡をチェックします。
仕組ラインで借り並べしパターンを決め、接着剤を塗布します。
フリッチのままプレス工程で圧力をかけて接着していきます。
※フリッチとは:丸太を整形したもののこと。
 不要な樹皮や木割れしている部分を切り落とした木材。

スライス工程

突き板の厚みにスライスしていきます。
スライスされたものは、その後人の目によって全数検査が行われます。

プレス工程

1.合板を投入します。
2.スプレッターで接着剤を塗布します。
3.単板を並べます。
4.決められた温度・時間・圧力で圧着します。
5.異物の混入や凹凸ができていないかを検査します。
6.積載機に載せてプレス工程での加工は終了です。

仕上げ工程

1.表面研削
  サンドペーパーをかけて表面を滑らかにします。
2.長手加工 溝、さねの加工を行います。
  縦溝はこの時に加工されます。
3.面・溝の研磨
4.着色を行います。
  溝に色を入れ、かき取ります。
  表面の色を決め、乾燥機に入れて乾かします。
5.塗装工程  まず、溝にアンダーコート塗装を行います。
  その後サンドペーパーをかけて、UVコート、トップコートを塗装します。

その他、浮造り加工などが必要な床材の場合は、加工の工程が加わります。

ショールーム

工場見学の後は、隣接されたショールームにて完成した床材をご紹介いただきました。
まずは、生産過程を見てきたマイスターズウッドの床材からです。
工場でもご紹介いただいたように、天然木ならではの木目や照りを楽しめるマイスターズウッド。
パナソニック独自の「木質エイジング技術」によって表現されています。
樹種選びにもこだわっており、よりその木らしさが木質エイジング技術によって表現できる樹種を選んでいます。
ちなみに1番人気はバーチ、2番人気はアカシアだそうです。
マイスターズウッドシリーズは実はこんなにラインナップがあります。
上部に展示されているヘリンボーン柄も、人の手で組み合わせを組んで加工しているそうです。
柄を組んでいく際に、1枚1枚どの組み合わせがいいかと検討してよい組み合わせにするのは苦労しそうですよね。
ですが、やはり元の木によって濃淡が多少変わってくるため、しっかり人が見て決めているということは選ぶ時に安心できるポイントかもしれません。
ショールームには、フリッチをスライスしたときの模様の違いが確認できるものもありました。
こうして比べてみると似ているように見えても実は、少しずつ木目に変化があることが分かりますね。
ショールームには、様々なテイストの部屋もありました。
こちらで実際に使用したときのイメージが掴めます。
アメリカの西海岸風の部屋。
アンティーク・ガーリーなイメージの部屋。
ナチュラル・北欧風な印象の部屋。
サステナブルフロアをご紹介しているスペースもありました。
サステナブルフロアとは、人にも環境にも心地いい環境配慮型床材です。
最初に説明していただいた、群馬工場での環境への取り組みとして挙げられていた「ぐんまつむぎの森」は、サステナブルフロアの売上の一部を寄付して、森林整備を行っているそうです。
販売1坪あたり、両手のひら相当(240cm2)の協定地が整備されます。
またそれだけではなく、廃材や未利用材をリサイクルした「サステナブルボード」を基材に利用したり、バイオマス塗料(脱化石燃料の植物油性由来塗料)を採用したりすることで、環境に配慮しつつ快適な生活を提案しています。

いかがでしたか

写真を交えて詳しく生産過程をお伝えすることができませんでしたが、床材生産の過程、またパナソニック独自の技術を知ることができた工場見学でした。
また、フリッチを人の手で組んだり、最後の仕上げラインでは何度も寸法の確認が行われていたりといった品質へのこだわりも強く感じました。

ジェイリライフでもマイスターズウッドフロアをはじめ、パナソニックのフロアを販売しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。

今回ご紹介したマイスターズウッドのフロアはこちら。

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