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【電気硝子建材】ガラスブロックとハウスパネル。

今回は、電気硝子建材のショールームを訪ねました。
写真の右側の建物、今日ご紹介するガラスブロックで作られています!すごいですね。

電気硝子建材とは

※写真:ハウスパネルの目地は白ですが、照明の関係で黄色く見えています。

1949年12月創立の特殊ガラスメーカー・日本電気硝子は当初、蛍光灯などの管ガラスを製造していましたが、「将来はブラウン管ガラスを製 造したい!」という想いがありました。
当時はブラウン管テレビの普及が始まった時期。
その製造技術を獲得するために作り始めたのがガラスブロックの始まりだったそうです。

電気硝子建材は、その日本電気硝子から分離・独立したガラス建材の販売に特化したグループ会社です。
現在、ガラスブロックをメーカーのブランドとして販売しているのは電気硝子建材だけだそうです。

電気とガラスの関係

 電気硝子建材の名前を聞いたときに、電気?硝子?どっち?と思った方もいるのではないでしょうか。
 電気とガラスは、実は切っても切り離せない存在です。
 電気硝子工業会という会もあるそう。
 エジソンが電球を発明した時は、電球用のガラスは世にありませんでした。
 電球の登場以降、電球用のガラスが作られるようになったそうです。
 昔は電球や蛍光灯のメーカーの多くは自社のガラス工場を持っていました。
 確かに、言われてみればテレビやパソコン、携帯、家電製品などにはガラスが必要ですよね。

それでは早速、電気硝子建材の主力商品であるガラスブロックについて紹介していきます。

ガラスブロック

ガラスブロックとは、その名の通りガラスでできたブロックです。
壁でありながら光を通すという唯一無二の特長があります。
また、防火設備対応の設置も可能です(認定品のみ)。

ガラスブロックの面白さはなんといっても「光で遊べる」ところ。
カラーのガラスブロックはもちろん、柄の向きや太陽光の入り方によって様々な表情を見せてくれます。

ガラスブロックは3種類に分けられます。
1.透光透視:光も通し、向こう側が見える
2.透光半透視:光を通し、向こう側は見えにくい
3.透光不透視:光は通すが、向こう側は見えない
 ※透光不透視の場合も、光は通すため反対側に物があれば影はできます。

設置する場所や目的によって、どのタイプのガラスブロックを使うか選んでいきます。
 
電気硝子建材ではふちがカラーのガラスブロックなどもご用意。
カラー品は保育園や学校などで使われることが多いそうです。
こちらのライン入りの商品は横のラインにして積むことが多いそう。
太陽光が上から差して光の屈折で内側は天井に向かうような形です。
ライン入りの商品にも上下があるので、逆に積むと室内に入ったときに光は下に向かって射します。
施工の際に向きを間違えてしまうと色味も違って見えてしまうので、ガラスブロックにはNマークがついています。
通常はこのNマークを上に向けて施工するのが一般的です。
お施主様によっては縦に積みたい方や上下逆に積みたい方もたまにいらっしゃるそうです。
人気の色柄を聞いたところ、よく出るのはカスミたまゆら
どちらも透光半透視の商品です。
ガラスブロックは昭和っぽいといったイメージがありましたが、ここ数年は若い方が見に来ることも多いそう。
モダンでもう一度使ってみたい、お施主様に提案したいと見に来られるとのことでした。

ガラスブロックは金型にガラスを流し込み、上から押して1枚作り、それを2枚組み合わせて作られます。
年代によってロットが違い、金型も少しずつすり減っていくため、色味など多少違いが出てきます。

ハウスパネル

※写真:ハウスパネルの目地は白ですが、照明の関係で黄色く見えています。

次に、ジェイリライフでも取り扱っているハウスパネルについてご紹介します。
ハウスパネルは通常のガラスブロックをより薄くし、ユニットにして出荷します。
工場でガラスブロックを寝かせて目地にモルタルを詰めるので、養生期間が必要になります。
ガラスパネル自体は在庫していますが、ご注文後に希望のサイズに組むため出荷までにお時間をいただいています。
ただ、工場である程度組んで出荷されるため、現場での施工性が良いのが特長。
フレームの2辺を枠に取付けてビス止めし、シーリングを行えば完成です。

ガラスブロック・ハウスパネルの傷について

ガラス製品というと、取り扱いに注意しなければ傷が気になりそうな製品ですよね。
割れや欠けは別ですが、筋が出てしまったりするのは傷ではなく製造時に出るシワのようなものなのです。
光の加減でそれぞれ見え方が異なりますが、製品としては問題ありません。
そういったガラスの違いはどれにでも実際はあるもので、ガラスが生まれる中でできる個性とも言えます。
ガラスブロックは、型に入れたガラスをプレスしてそれが自然と冷えて固まって作られるため、全ての商品が全く同じものにはなりません。

製造の話をすると、柄がついているブロックも実は内側の形を変えていて、実際触るとつるっとしています。
また、色を付けるときも内側に色を吹き付けて作っているそうです。
フロストガラスはなんとガラスを酸につけて表面をあらす加工をして作られています。
 

ファイアライト

さて、ここで思い出してみてください。
ご自宅の窓ガラスは網目状に線が入っていますか?

これまで私も特に気にせずに暮らしてきたのですが、この網入りガラスにも実は意味がありました。
硝子に網を付けることで火事の際、熱でガラスが割れても飛び散らず延焼を防ぐことができます
ただ、網目が入っているので外の景色を見るときにはちょっと、、。
そんな時にぜひご検討いただきたいのがファイアライト。
ファイアライトは網なしで防火を叶える、電気硝子建材の製品です。
最近ではマンションで眺望が良い方がいいと網なしの防火ガラスが選ばれることが多いそう。
ファイアライトはIHクッキングヒーターやガスのガラストップコンロと同じ材質の耐熱結晶化ガラスを使っており、とにかく熱衝撃に強いです。
なんとガラスを800℃に熱した後に氷水をかけても割れません!
さらに、ファイアライトなら熱割れや錆び割れの心配もありません
 ※熱割れ:ワイヤーが太陽熱や室外機の熱で温められ伸びるのにガラスが耐えられず自然に割れてしまうこと。
 ※錆び割れ:結露などでガラス下部にたまった水でワイヤーが錆びつき、錆の膨張でガラスが割れてしまうこと。

特定防火設備が必要な商業施設などにお勧めなのは合わせガラスのファイアライトプラスです。
こちらは60分防火。
防火シャッターの代わりに使えるため、商業施設では売り場面積をギリギリまで取れることになります。
また、防火シャッターを付けると必要になるシャッターのメンテナンスも不要。

価格はやはり普通のガラスに比べて高めとのことでしたが、メリットを考えると採用してもいいのではないかと思えました。
また、防火設備を必要とするマンション・住宅でもメインの窓はファイアライトを使用し、隣の家と近く眺望のことを考えなくてよい窓は通常の網入りガラスにするなど一定の場所にだけ採用するのもありですよ、とのことでした。

その他、電気硝子建材ならではの製品

ネオパリエ

「人工大理石」というと、樹脂を思い浮かべますが、こちらは結晶化ガラスでできています。
東京の地下鉄や都庁周辺の道路に使用されているそうです。
・100年もつこと(※補償期間ではありません)
・吸水率がほぼゼロに近いこと
・落書きされたとしてもすぐに落とせること
公共の場ということもあり、上記が重視されて使われることになったそう。

ラミオン

駅のプラットフォームのドア柵にも使われている製品です。
中がポリカーボネートで両側からガラスを接着しています。
実は樹脂とガラスを貼り合わせることは難しく、さらに温度変化や湿度の変化があっても変形しないのはとても高度な技術なんだそう。
表面がガラス質でありながら軽いのが特長で、表面のガラスが割れても絶対に貫通はしないそうです。

LXプレミアム

X線を遮蔽する鉛ガラス
医療現場で働く人の放射線の被ばくを軽減するため開発された鉛ガラスと特殊カバーガラスを貼り合わせて作られています。
多層構造のため水拭きに強く、くもりも発生しません。

いかがでしたか

電気とガラスの関係や、ガラスの加工方法などガラスのことを詳しく教えていただき、さらに様々な特長のあるガラスを知ることができるショールームでした。
なんだかガラスにはまだまだ可能性が秘められているような気がします。
また、ショールームに伺った後、街を歩いてみるとマンションやオフィスなど実はいろんなところにガラスブロックが使われていることにも気づきました。

今後もどんな特徴のあるガラス製品が生まれてくるのか楽しみです!

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