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【桐井製作所】建物を支える下地材。

今回は、桐井製作所を訪ねて床や天井についてお話を伺ってきました。

桐井製作所とは

桐井製作所の創業は1938年。
桐井精一さんが航空機部品製造業として創業したのが始まりです。
現在主流となっている鋼製下地材(天井・壁)の制作を始めたのは1969年のこと。
その後各地で営業所の開設や工場の設立を行い、現在では全国各地の建物で桐井製作所の商品が利用されています。

まずは、ジェイリライフでも取り扱っている床に関する商品について聞きました。

乾式二重床工法と湿式工法

建物の床は「直貼工法」と「二重床工法」があり、二重床工法は「乾式二重床」「湿式工法」「在来工法」の3種類に分類されます。
乾式二重床工法は床パネルを支持脚で支える工法なので、根太組みが必要な在来軸組工法とは違い簡単なボルトの調整で床下地の施工ができます。
一方の湿式工法は、モルタルを流してそれが乾くまで待たなければならず、高さを均す作業も必要になります。

工期を縮めることができるといった点は乾式二重床が選ばれる理由の一つです。
また、床下に配管スペースを確保できるため、メンテナンスがしやすかったり、空気層による遮音断熱効果を高めることができます。
乾式二重床工法に使う支持脚が桐井製作所のバリアレスフロアーです。

バリアレスフロアー

バリアレスフロアーには4つの特徴があります。

 高強度遮音:防振ゴム全体を生かし、衝撃と振動を減らします。
 安全性:支持脚の調整により床の段差をなくした空間作りが可能。防振ゴムにより転倒時の衝撃吸収効果もあります。
 環境性:床パネルにリサイクル建材であるパーティクルボードを使用しています。
 機能性:ボルトの調整のみで高さの変更が可能。床下配管も自在にできるので将来的にはリフォームにも対応できます。

高遮音のヒミツでもあるIDワッシャーを使うことで、防振ゴム本来の性能を活かし衝撃エネルギーを分散させます。
また、ワッシャーを使うことによって、ゴム自体も長持ちするそうです。

ΔL等級とは?

支持脚の性能を表す際に使われるのがΔL等級です。
床材(バリアレスフロアー)を建物に施工することで得られる遮音性能の効果を実験室で確認し、その試験結果を等級により区別したものです。
軽量床衝撃音レベル低減量はΔLL(Ⅱ)(デルタエルエルツー)で表し、重量床衝撃音はΔLH(Ⅱ)(デルタエルエイチツー)で表します。

従来は「推定L等級」と表記されていましたが2007年に試験規格が変更となり、2008年3月をもって廃止されました。
推定L等級からΔL等級に変わったことで、より実現場に近い形で、統一された条件下で試験を行えるようになりました。
※実現場で測定される床材を含めた空間性能を評価するLL、LH表記は残ります。

ただ、実際はまだ現場で以前の推定L等級が使われることもあるそうです。
そのため桐井製作所のカタログには、旧表記製品として記載されているものもあります。
そもそもの試験条件が違うため安易にΔLL(Ⅱ)-3/ΔLH(Ⅱ)-2が旧表記のLL-〇/LH-〇とイコールにはならないので注意が必要です。
その他にも体育館や複合施設で使われるような鋼製床下地材もあります。
それぞれ使用される場所によってクッション性や耐荷重も違っており、用途によってベストな下地材を提案するのだそう。

 
次に、天井について話を伺いました。

天井の耐震対策

人が集まる場所(商業施設・事業所等)には主に吊り天井が採用されています。
吊り天井とは…構造部から約9.5㎜のボルトを垂らし、それらの先端に付けた金具で骨組みを支え仕上げ材を留める天井のこと。
地震が来ると吊り天井はブランコのように揺れてしまい、壁に衝突しそこから広がって天井全体が落下する可能性があります。

桐井製作所は、2001年広島・愛媛で起きた芸予地震をきっかけに耐震天井の研究を進めてきました。
それまで、耐震の面で天井は特に注視されていませんでしたが、いくつもの建物で天井落下が発生。
「天井落下は施工不良が原因なのではなく、構造的な問題なのではないか?」
と業界の通説を疑うことから桐井製作所の研究開発がスタートしました。
そして確立したのが『V字理論』の構築です。
V字理論とは、吊元と天井面の間に斜め部材を配置することで突っ張りあって天井の揺れを抑えられるというもの。
これは今では業界のスタンダードとなっています。

通常の天井

ショールームに通常の天井も設置してあったので、触ってみました。
実際によくオフィス等で使われる在来天井を触ってみると、軽く触るだけで揺れます。
こんなに簡単に揺れるものかと驚きました。
施工も体験させていただいたのですが、手でパチンパチンと部材をはめ込んでいくだけなので施工性は良いです。
簡単に取り付けられるということは取り外しも簡単ということなので耐震性はあまり感じられません。

耐震天井

次に耐震天井を触ってみると、強く手で押してもほとんど揺れませんでした。
普通の天井と比べると耐震性があるのがよく分かりました。

2006年から耐震天井の販売を始めましたが、当時はそこまで売れ行きも良くなかったそう。
一気に引き合いが強くなったのは2011年の東日本大震災後でした。

さらに2014年に国土交通省告示第771号「特定天井」が施行されます。
特定天井とは、吊り天井で、下記に該当するものを指します。
 1.人が日常立ち入る場所
 2.高さが6mを超える天井・天井面積が200㎡を超えるもの
 3.質量2.0kg/㎡を超えるもの(附帯設備や仕上げ材を含む)

この特定天井に該当する場合は、技術基準に沿った耐震対策が必要となります。
桐井製作所では国交省告示第771号対応の天井材も販売しています。

いかがでしたか

今回は床下地材と天井下地材について特集しました。
桐井製作所のショールームには他に壁材の展示もありました。
現在ジェイリライフで取り扱っているのは床に使用する支持脚のみですが、建物の構造や耐震について分かる良い機会でした!
もっと詳しく学びたい方は桐井製作所のホームページやカタログもぜひ見てみてくださいね。